本日、日本国憲法の施行 75 年目の憲法記念日を迎えました。
戦後、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」という日本国憲法の
三原則が広く国民に受け入れられました。国民民主党は、日本国憲法のこの三
原則を守るとともに、次世代に継承していきます。
一方、過去2年以上にわたる世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大は、
私たちに新しい価値観や社会像のあり方を問うています。また、ロシアによる
ウクライナ侵攻を受け、国際社会は歴史的な変化に直面しています。国民民主
党は、こうした新たな事態や変化に対応するためにも、憲法に関する不断の議
論と見直しを行うことが必要と考えます。
かかる観点から、国民民主党は、衆議院憲法審査会において、憲法56条 1
号に定める国会への「出席」の概念について、緊急時等には「オンライン出
席」も可能とするよう解釈を明確にすべきと提案し、オンライン審議を可能と
する見解を取りまとめることができました。憲法審査会における画期的な成果
だと考えます。
引き続き、緊急事態における国会議員の任期延長の特例の創設など、コロナ
禍等で明らかになった憲法上の課題に、国民民主党は、積極的かつ速やかに取
り組んで参ります。また、デジタル化の急速な進展に伴い「デジタル基本権」
とも言うべき新たな人権保障の問題にも、憲法審査会の議論を先導する形で取
り組みます。
国民民主党は、国民の良識と判断力を信じ、正直な政治、偏らない政治、現
実的な政治を追求していくことを結党宣言に掲げています。憲法議論において
も、護憲と改憲の単純な二元論に陥ることなく、憲法に関する不断の議論に努
め、国民とともに建設的かつ創造的な憲法改正議論を進めていきます。
2022年5月3日 国民民主党代表 玉木雄一郎